洗髪や洗顔など顔に水がかかる行為は、眼に細菌が入りやすいため術後すぐには不可能です
【洗髪】
・術後最短で3日後から洗髪してよい
・目を擦ったり、力がかかると傷が開く可能性もあるため、そのリスクを考えると最長で術後7日であればより安全である
・洗髪できない間に洗髪したい場合は、美容院での洗髪やドライシャンプーなどを用いて洗髪可能
・洗髪可能になっても、できるだけ顔に水がかからないようシャワーを使用した方がよい(浴槽に浸かるのは術後1週間は避ける)
・カラー・パーマは2週間〜1ヶ月間禁止(薬剤が眼に入ってしまうことを考慮して)
【洗顔・お化粧】
・洗顔は術後2日間程度は避ける
・まつ毛・皮膚の清潔を考え、弱いシャワー(常温)で静かに洗い流す
・お化粧は術後1週間、アイメイクは1ヶ月程度は避ける(目の周りを避ければ、ファンデーション・眉・電気カミソリの使用は術翌日から可能)
・マスカラ・アイライナー・アイシャドウの成分である樹脂フィルム・油脂・ロウ・ワックス・防腐剤等が解けて眼に入ると、角膜が汚れたり炎症の原因になり、感染症の誘因にもなる
【その他】
・術後1週間は重たいものを持ったり、強く目を閉じたり擦ったりすることは禁止
・温泉、大浴場の利用は2週間〜1ヶ月は控える
術後合併症について
【細菌性眼内炎】
・術後早期合併症(1/2000〜1/5000の確率)最も重篤な合併症
術直後は問題なく鮮明に見えていた状態が、術後3〜7日頃に急に見えにくくなり、強い痛みやひどい充血が生じた場合にこの合併症の可能性が考えられる。放置すると失明する危険性もある
【傷口の閉鎖不全】
・涙目となり、見づらくなる
医療法人社団三穂会 満尾医院 看護師