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当院における体調不良者対応について

当院を受診中に体調不良を訴えられた77歳男性の方に対する、当院の対応についてのレポートです。

【ご来院時刻 10:59】
【発見時刻  11:10】
発見時の状態 開眼せず、来院時から体調が悪かったと言っていた

①お呼びした際には検査室まで独歩可能。その後眼圧測定時に開眼不可となる。視力測定の際に座位の状態で、意識混濁が始まる。
②看護師が呼ばれ、声かけ後、血圧測定し、点滴の用意、ルート確保をし、医師を呼び、救急車要請となる。
【救急車要請時刻 11:15】
③その後脱力、意思疎通困難となり、リクライニングチェアへ移乗。移乗後、いびきをかき始める。
【救急車到着時刻 11:22】
【搬送された時刻 11:23】

次回、緊急対応時にむけての改善策

❶まず医師へ報告し、患者様の状態を看護師が確認、医師に伝える
・患者様の状態がおかしい場合、周囲のスタッフはその場の作業を止め、検査室及び診察室内の患者様を待合室へ誘導する。
・意識混濁があり、呂律も回っていない場合は脳の疾患の可能性があるため、むやみに移動させず、その場の床に側臥位にて寝かせる。
・救急車手配をするスタッフ以外は、必要か不要かに関わらず、全ての救急セットを集めて患者様のところへ運ぶ。
※仰臥位の場合、舌根沈下が起こり窒息の可能性もあるので、できるだけ側臥位にさせる。
❷今回は医師への報告が遅れたので、できるだけ早めに医師を呼ぶ
・ご家族へ連絡する際、もしご家族が電話に出られたら、既往歴・お薬情報・昨日の様子を伺う。
❸保険証のコピー、書けたら簡単なヒストリーをコピー用紙に添える
・救急車が来るまでの間、顔色、血圧、脈の変動に注意する

 医療法人社団三穂会 満尾医院 看護師