視力検査の最後に二重丸の書かれた赤と緑のパネルを見て「どちらの◎がよく見えますか」と聞かれたことはありませんか?「この検査は何を調べているの?」「赤と緑どちらがよく見えればいいの?」と最も多くご質問を頂く検査です。これは「レッドグリーンテスト」「赤緑テスト」「2色テスト」と呼ばれる検査で、メガネやコンタクトレンズの度数が適正かどうかを確認する検査です。
この検査は光がレンズを通る際に、色によって屈折の角度が違う性質を利用しています。(色収差)赤色は色の波長が一番長いため遠くで焦点を結びます。逆に緑色は波長が短いため近くで焦点を結びます。人間の眼は、その間の光である黄色で焦点を結びます。余談ですが、夕焼けが赤いのや、空が青いのも色の波長によるものです。この特性を活かして、メガネやコンタクトレンズで決定したレンズが適正かどうかをみています。
具体的には、
①近視の方の場合 赤がよく見える・・・・・・度数が適正・もしくは少し弱い状態(低矯正) 緑がよく見える・・・・・・度数が強い状態(過矯正)です。
②遠視の場合 赤がよく見える・・・・・・度数が適正・もしくは少し強い状態(過矯正) 緑がよく見える・・・・・・度数が弱い状態(低矯正)
レッドグリーンテストは、レンズを決定する上でとても大切な検査の1つであり、赤がよく見えていると良い状態で、緑がよく見える場合は度数を調整する必要があります。近視の過矯正、あるいは遠視の低矯正のレンズを長時間使い続けると、目が疲れるばかりか、頭痛・嘔吐などを引き起こす場合があります。目が疲れるという方は、メガネが合わない可能性があるので、注意が必要です。当院では、週に2回(月曜の午前・午後、金曜の午前)高田メガネ丸ビル店よりメガネ専門のスタッフによる検査・ご相談を承っております。メガネは視力を守り健康な生活の基本となる大切なものです。是非一度ご相談ください。