眼の表面(角膜)から網膜までの長さ(これを眼軸長といいます)を測定する検査で、白内障手術で使用する眼内レンズの度数を決定する上で大切な検査のひとつです。
当院では、ドイツのカールツァイスメディテック株式会社製の「IOLマスター700」という最新の眼軸長測定機器を使用しています。国内では現在約700台が活躍し、白内障の手術・近視眼の経過を診ています。
この機器の主な特長として以下のものが挙げられます。
①非接触式検査である 従来の器械は、眼の表面に接触して測定するものでしたが、 こちらの機器は光を用いて直接眼に触れることなく短時間にて検査をすることが可能となり、眼に検査器具が近づくという恐怖心がなく患者様の負担を軽減することができます。
②検者の影響を受けにくい 検者の特殊な操作技術・技能に依存するところが少ないため、等しく正確な検査結果が期待できます。
③より正確な眼軸長が測定可能となった 従来のものでは眼の長さを1方向のみで測定していましたが、この装置では複数の方向から測定を行い正確性が向上しています。また従来のものでは、水晶体の濁りが強い場合など測定光が遮られてしまい測定不可能でしたが、この装置では技術の向上により、ほとんどの患者様の眼軸長を測定することが可能となりました。
患者様へ確かな白内障手術を行い、各人にあった眼内レンズの度数を決めるため、正確な眼の長さを測定することが非常に大切です。当院にて白内障手術を行う際は万全の体制にてお待ちしております。